魚介類に水銀が含まれている理由と妊婦への影響について

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なぜ魚介類に水銀が含まれているのか?
なんとなく肉は良くなくて、魚介類は健康効果抜群と思っていませんか。
とは言っても、肉だって適量を食べるのであればアミノ酸やビタミン類豊富な栄養満点の食品ですし、魚だって取りすぎは身体に悪いのです。
魚介類の過剰摂取が危険なのは水銀がふくまれているから。
水銀は体温計などでお馴染みの金属ですが、有名な水俣病もメチル水銀が原因ですし、胃がんのリスクを高めたりもします。
それではなぜ、魚介類に含まれているのでしょう。
元々は発電所などで発生した水銀、海に溶け出しオキアミなどが海水と共に口にしてしまいます。
その後は、そのオキアミを小さな魚が食べ、小さな魚を大きな魚が食べ、と生態系の食物連鎖の中でその体内に濃縮されていったのです。
これを生物濃縮と言います。
すなわち元々は人間が原因というわけです。
大型の魚であればあるほど濃縮度は増しているはずです。
マグロやブリなどおいしいからといって食べ過ぎないように注意してください。
魚介類の水銀の含有量はどれくらい?基準値は?
魚介類にはアンチエイジングや体調管理などに有効とされるDHAやEPA、良質なたんぱく質、カルシウムを豊富に含まれています。
魚介類は自然界の食物連鎖を通じて微量ながら水銀が含まれているものの、通常の食事量では人体に害を及ぼすことはないとされています。
ただし、しかし一部には他に比べ含有量が多いものもあり、妊婦が摂取すると胎児への影響が指摘されている種類もあります。
水銀の成人一日当たりの平均摂取量は8.42μgです。
このうち魚介類からの摂取が6.72μgを占めています。
厚生労働省はこれらのデータをもとに、一般の魚介類の23.5μg/週を基準値として妊婦が注意すべき摂取可能量を算出しました。
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会は妊婦が注意すべき魚介類を公表しています。
メバチマグロ(0.733μg)、メカジキ(0.969μg)、キンメダイ(0.684μg)、クロマグロ(0.723μg)などは1回80グラムを1週間に1回までと定めています。
水銀が含まれている魚介類を妊婦が食べても大丈夫?
妊婦は赤ちゃんのためにも栄養バランスを考えて食事をする必要がありますが、食べることを注意する食材もあるので知っておく必要があります。
妊婦が注意するのは魚介類です。
一部の魚介類は食物連鎖によって微量のメチル水銀が取込まれていることがあり、魚によっては水銀濃度が高い場合もあり得ます。
大人が水銀を含む魚を食べても排出されるので問題はないのですが、一定量の水銀を妊婦が摂ると胎盤を通して胎児の発育に影響を与える可能性があります。
これは厚生労働省が発表していることで、メカジキやキンメダイであれば1回60~80gで週2回までにするなどです。
多くの魚介類は水銀は含まれていることはありますが、量は低いレベルで妊娠していても健康に影響を及ぼす程度ではないため、神経質になりすぎずにすることも大切です。
魚介類は妊婦にとっても重要な食材で、妊婦は注意が必要な魚などはありますが、他の魚介類などは摂取量が減少しないように栄養バランスを考えた食事を摂ることが必要です。
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