エルカルニチンは脂肪燃焼に効果あり?飲むタイミングおすすめと摂取量の注意点は

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体重が気になってダイエットを始めたのだけれど、なかなか体重が減っていかないことに悩む方は少なくありません。
せっかく頑張って運動したり、食べたいものを我慢して食事制限などをしているのに、目に見える効果が出ないとなかなか意欲が続かなくてダイエットを断念してまうと、せっかく頑張った時間も無駄になってしまいます。
ダイエットが成功するためには様々な要素が関係しているので、まずはしっかりした知識を持つことも大事です。そこで、ダイエットに効果的なエルカルニチンと脂肪などの関係などについて、少し詳しく解説してみます。
まず、ダイエットのターゲットとなるのは、体の余分な脂肪組織に蓄積されてしまった脂肪です。人間の体は動いたり、考えたりする際には主にブドウ糖を利用します。運動時などではまずこのブドウ糖が分解され、その分解される過程で生み出されるエネルギーが源となって、人間の様々な活動を支えてくれています。
ある程度、体の中のブドウ糖が消費されて、はじめて脂肪が分解されるようになり、体内の脂肪が減ることで体重も減少していくことになります。つまり、ちょっと運動しただけでは、体の脂肪は消費されないのですぐには体重減少にはつながりません。もちろん、筋肉がついてくることで、脂肪が消費されやすい体に徐々に変化していくことで、長期的には効果は期待できます。
ではこの脂肪はどのように分解されていくのでしょうか。細胞の中のレベルまで小さい部分で見てみましょう。
人間の細胞の中には様々な働きを持つ構造物が詰まっています。大事な遺伝情報を持っている核や、ブドウ糖や脂肪を分解してエネルギーを生み出すミトコンドリアなどがその代表例です。脂肪はこの細胞の中の、エネルギーを作り出すミトコンドリアに取り込まれなければなりません。
人間の細胞は細胞膜という2重でできた膜によって形作られています。さらに、この細胞膜の中にはタンパク質でできた様々な構造物が埋まっていて、水やナトリウム、カリウム、カルシウムなどの電解質、ブドウ糖や脂肪などを細胞内に取り込む役割を担っています。そして、脂肪をこのミトコンドリアに取り込み、分解してエネルギーに変換させる過程の際にエルカルニチンが必要なのです。
カルニチンが不足してしまうとブドウ糖が体内から少なくなって、やっと脂肪を燃焼させてエネルギーを作り出そうとしてもミトコンドリア内に脂肪が取り込まれにくいため、有効に脂肪が燃焼できなくなってしまいます。せっかく頑張って脂肪を燃焼しようとしても、この過程に問題があると、有効に脂肪分解が進まずダイエットもうまくいかなくなってしまうのです。
ではカルニチンを十分に体内で利用するためにはどうすればよいのでしょうか。また、有効にダイエットしていくために、どんなタイミングで摂取すればよいのでしょうか。カルニチンは体内でも合成できることはわかっていますが、多くの場合は食事からの摂取が行われています。
食品の中では特にお肉がカルニチンがお豊富に含有されています。これはエネルギーの消費は筋肉で主に行われるので、筋肉であるお肉を摂取することで効率よく取り込むことができるのです。また、タンパク質は筋肉のもととなり、より脂肪の消費が有効にできるようになるため良い食べ物といえます。
さらに、ダイエットへの効果からサプリメントとして摂取することも有効です。ダイエットに良いという点から運動の前に摂取するとよいと考える方も多いかもしれません。しかし、運動前にたくさん摂取しても、決して有効な摂取の方法であるというデータはありません。短期的に集中して摂取するより、毎日適量を続けて摂取する方が有効と考えられています。エルカルニチンは例えていうなら貯金のようなものです。常に必要量が体内にあるように、継続的な摂取をした方が効果が発揮されるのです。
では、どれくらい摂取すればよいのでしょうか。エルカルニチンに関して、1日の必要摂取量が明確に決められている、あるいは推奨されているものはありません。また、筋肉量の多い男性スポーツマンと、あまり運動しない華奢な女性では必要摂取量が異なり、体格などによっても大きく違います。
しかし、一般的には1日200㎎~500㎎程度が適量と考えられており、さらに過剰に摂取して大きな副作用や健康上の問題を指摘されることはほとんどない物質と考えられています。ですからサプリメントとしてもかなり安全性の高いものと考えることができるでしょう。ただ、安全性が高いからといって過剰に摂取すればいいかというとそうでもありません。
たくさん摂取しても体に不必要な分、あるいは吸収できないものは便として排出されていしまいます。結局無駄になってしまうのでやはり、この点からも定期的に適切な摂取量を維持してとることが最も良い摂取の仕方といえます。自分のライフスタイルに合わせて、毎日続けることができる摂取の仕方を自分で決めておくのがおすすめです。
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